会長挨拶

会長挨拶

会長 藤新 成信

 あけましておめでとうございます。本日は会員の皆様、多く来賓の方々にご出席いただき、誠にありがとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 本来であれば、華やかに新年を言祝ぎ賀詞交換をさせていただきたいところですが、令和六年能登半島地震で大変多くの方が命を落とされ、現在もまだ多くの行方不明の方がおられ、懸命な救出活動が続けられております。謹んでお悔やみ申し上げ、また心からお見舞い申し上げます。さらに羽田空港での航空機事故や北九州魚町銀天街の火災と災害が続き、皆様におかれましても三が日は家庭でテレビを観るのも辛い状況ではなかったでしょうか。そのことに思いを馳せつつも、令和六年が皆さまとともに素晴らしい一年となりますようご挨拶をさせていただきます。

 今年、福岡中経協は設立 50 周年を迎えることになります。昭和四十九年に発足した当初は 126社であったと記録にございます。中小企業の経営者達が志を立て、福岡の経済界を盛り上げていこうと高らかに社会正義の旗を掲げてスタートいたしました。同年 12 月には社団法人として認可され、(社)福岡県中小企業経営者協会として歩み始め、現在 50 年目という節目を迎えました。設立から 10 年の間に田川支部、北九州支部、筑後支部がスタートし、現在はそれぞれが独立し社団法人となっています。本年は 50 周年を迎えるにあたり、歩んできた歴史を噛みしめ、皆で集まり式典や行事を通して福岡中経協を、そして福岡を盛り上げていきたいと思います。

 昨年から新型コロナ感染症も5類へ移行し、経済活動も活発になってきておりますが、長く続くロシア・ウクライナ戦争やパレスチナ・イスラエル戦争の影響もあり、物価や原材料費が高騰し、人手不足も相まって我々中小企業にとって厳しい環境が継続しています。是非皆さまと協力しこの難局を乗り切っていきたいと切に願っております。

 山口前会長の頃より当新年祝賀会では「今年の一文字」の披露が習わしとなっておりますので、ここで皆さまにご覧いただきたく思います。今年の一文字は干支である「龍」といたしました。こちらの書は書家であり、また会員でいらっしゃいます浦岡香理事に揮毫頂きました。「龍」としましたのは、もちろん今年の干支であるということもありますが、実は私が昨年一番心を動かされた書物に井川聡氏の著書である「頭山満伝」というものがあります。その中で、頭山満翁が久山町の伊野皇大神宮に千人の人々とともにお参りし、その記念に「雲従龍(雲は龍に従う)」という書を揮毫し奉納されました。その書は現在も拝殿の正面に飾られており、その見事な字を思い浮かべて一文字を「龍」といたしました。この「雲は龍に従う」の後には「風は虎に従う」という言葉が続きます。(※龍は雲を従えることによって勢いを増し、虎は風を従えることによって早さと威を増す。物事はそれぞれ相似たものがいっしょになったり、いっしょになろうとして、うまくいくものだという意のたとえ。)昨年、小林連合会会長からアビスパ福岡を応援するため、スタジアムを満杯にしようというお声がけがあり、多くの中経協会員の皆さまにもご協力をいただきました。その後、アビスパ福岡は見事にルヴァン杯で優勝を勝ち取りました。試合後の奈良キャプテンのインタビュー「上手でもなく華麗でもないけれど全員が最後の最後まで体を張って戦ってくれたから」という言葉に福岡県民の誰もが感動し元気を頂き、子供たちも大いに発奮したのではないでしょうか。

 結びに福岡中経協では今年からスタートアップの方々を応援できるように規約を改定し、スタ ートアップ会員を新たに設定いたしました。創業 3 年未満のスタートアップの方々を 2 年間、少し会費を免除させていただきながら、一緒に成長させて頂こうと意図するものです。昨年末に臨時総会を開いて、すでにご承認いただきましたので、新会員に加えて、是非多くのスタートアップの経営者にもご入会いただきますよう、ご推薦をお願い申し上げます。50 周年の記念の年に、皆が龍となり虎となって雲を集め風を起こして福岡を盛り上げて参りたいと思います。県全体の課題は小林連合会会長にお任せし、我々福岡、北九州、筑後、筑豊の4中経協が夫々力を合わせ素晴らしい 50 周年を創り上げてまいります。どうぞ 1 年間ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

令和6年1月9日
一般社団法人福岡中小企業経営者協会

会長 藤新 成信

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