会長挨拶

令和元年度スタートにあたって

会長 山口 秀範

 

 平成30年度の決算報告をご覧頂く通り、当期経常増加額(企業会計の経常利益に該当)は前年度に続いて、1,000万円超を計上することが出来ました。主な要因は以下の通りです。
①会員数400社の規模が定着して、会費収入を安定的に確保できたこと。
②大学生の就活支援や中学生のチャレンジマインド喚起など、次世代育成に関わる受託事業を継続的に受注。多くの会員諸氏が積極的・献身的に参画下さり、効率的な実施につながったこと。
③新オフィスでの業務体制にもすっかり馴染み、サービスの質を落とさず経費節減するマインドが事務局全体に定着してきたこと。

 事務局では中経協連合会の業務を併せて担当していますが、連合会の方でも新企画が次々と実施に移されて活況を呈しています。これもエルガーラオフィスの効率的運用に好循環を生んでいます。これに加えて、副会長各位の適切なリーダーシップと各委員会の委員長以下の熱意が相俟って、活気あふれる福岡中経協を実現しつつあることに誇りと喜びを覚えます。

 平成から令和へと、全国民奉祝の内に新しい御代を迎えました。新元号が『万葉集』を原典とし、しかも太宰府での観梅の宴に因んだものであったことは、福岡で業を営む私たちにとって大きな喜びであります。その福岡市は、多くの地域が人口減少に転じる中で、20年後も現在より5%の人口増が見込まれるという発展が約束されているようです。
しかしながら、生産人口に関しては我が福岡でも既に減少局面に入っており、長期的な少子高齢化の波は避けることが出来ません。中経協会員企業の多くでも、優秀な人材確保は焦眉の課題であり続けるでしょう。
かかる情勢の中で、福岡中経協は会員企業各社の将来に向けた繁栄を後押しすべく、今年度も以下の活動を重点的に推進して参ります。

①経営者の学びの場充実
 IT・IoTから古典・歴史まで、本気で学べる機会を用意するのが中経協です。
当会の主要イベントとして定着した「皇居勤労奉仕」・「リアルアジア視察」をはじめ、深い学びとそれを通じて得られる参加会員同士の絆は何にも代え難い宝です。

②親睦からビジネス拡大へ
 毎月の例会、各委員会での活動、会員企業の社員向け交流等を通じて、親しい同志の輪が広がります。親睦――>信頼――>相互発展という善循環を築いて行きましょう。

③人財育成支援で未来を拓く
 次世代育成は中経協の大切な務めです。それに関わることで私たち自身も新たなエネルギーを吸収し、活力ある福岡の未来作りへ貢献できます。

④連合会や他の中経協との交流連携
 4中経協合わせて、約1200社のパワーを結集すれば、成長の可能性は一層拡大します。連合会独自のユニークな取り組みにも協力し、共存共栄を目ざしましょう。今秋の4地区合同例会は私たち福岡中経協が担当ですので、盛会とするべく今後準備を進めて参ります。

 さらに令和元年度の新たな取り組みとして、企画委員会の中に①メガベンチャー創出プロジェクトと②広報プロジェクトを、郷土貢献委員会の中には③次世代育成プロジェクトを発足させました。

①メガベンチャー創出プロジェク
年頭のご挨拶でも予告申し上げた通り、福岡中経協の会員企業から世界を舞台に活躍するプレイヤーを誕生させようという挑戦です。既にプラットフォームとなるウェブサイトを開設し、参加企業9社を数えています。前田PM(プロジェクトマネージャー)以下の活動にご期待ください。

②広報プロジェクト
福岡中経協自体のブランディングを若き元木PMに託すことにします。まずは現行の諸事業を再点検しつつこれから求められる経済団体のあり方も考えてみたいと思います。メンバー企業のユニークな取り組み紹介が会全体の認知度向上につながるかもしれません。プロジェクの進展に応じて皆様方へ様々なご協力をお願いすることになりましょう。

③次世代育成プロジェクト
“イノベーション&クラシック”(最新技術と古典の並立)を目ざす福岡中経協の「クラシック」部分に焦点を当てて、次世代リーダーたちに日本の歴史を正しく学び古典にふれる喜びを提供する新事業です。会員企業の若手社員や、産官学ダイアログ等で親交を深めている各大学当局を通じて広く学生諸君にも呼びかけて参加者を募って参ります。中尾委員長を中心に企画立案に取り掛かって頂きますが、やがては福岡中経協の看板事業の一つに育って欲しいと願っています。

 6月のG20、9月からのラグビーワールドカップと「世界の中の福岡」を実感する催しが続きます。また今後の国の進路を決める参議院選挙(場合によっては衆議院選も)も近づいています。そして秋には令和の到来を飾る「即位の礼」と「大嘗祭」が斎行されます。
近隣諸国を巡る国際情勢は相変わらず厳しく、世界経済の動向もいよいよ不透明です。そんな中で生き残り持続発展を達成するには、日本人としての誇りと使命感を共有することが何より大切だと信じます。「進取の気性」と並んで、「温故知新」(故きを温ねて新しきを知る)を忘れず家庭と職場と地域での活動を一層充実させて行きましょう。

 福岡中経協が存在価値を存分に発揮するためには、何よりも会員各位の積極的なご参加が欠かせません。「楽しく、役に立ち、地域に貢献する」活動を今年度もご一緒に進めて行きましょう。そしてその輪をさらに広げて行きましょう。今年度も新会員を多数迎える福岡中経協であり続けたいと念じます。

令和元年5月
一般社団法人 福岡中小企業経営者協会

会長 山口 秀範

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