会長挨拶

　４月から消費税が８％に引き上げられましたが、皆様はその影響をどのように受け止めておられるでしょうか。長いデフレからの確実な脱却こそが、我が国にとって今一番求められています。今後はアベノミクスの効果実感を求めつつ、ＴＰＰ交渉の推移を見守ることになりますが、福岡中経協の会員企業各社が経営環境の変化に的確に対応できるよう、経営スキル委員会・外部交流委員会をはじめ各委員会活動を更に奨励して、タイムリーな情報を提供します。
国際情勢に目を転じれば、各地の民族紛争は長期化・深刻化を増しており、我が国を巡る安全保障問題も予断を許さない状況が常態化しています。久々に誕生した信頼に足る政府の諸施策を注視しながら、戦後レジュームを一新するような「日本再生」実現に向けて、私たち自身が世界と日本を理解する高い見識と判断力を養って行きたいと考えます。集団的自衛権も憲法改正も他人事で済ませる訳には参りませんので。

　福岡中経協は今年、栄えある創立４０周年を迎えます。かつてこのユニークで意義深い団体を結成し、たゆまぬ発展を遂げてきた多くの先輩方に心から敬意を表し、５０周年までの次の１０年の基盤を築く１年にしたく存じます。福岡県中経協連合会や他の中経協――北九州、筑後、筑豊――とも連携を取りながら、４０周年記念事業を盛り上げて参りましょう。

　昨秋の会員拡大キャンペーンは功を奏し、昨年度の新会員数は６１名に上りました。この勢いを持続させつつ、“わかりやすく、参加しやすく、役に立つ福岡中経協”の活動の輪を益々強固にします。以下に今年度の事業計画の一端をお伝えします。

1. 例会の充実
   昨年度から、毎月の例会主催を各委員会に持ち回りでお願いしたところ、会員交流委員会を筆頭に、斬新で楽しい企画が続々と登場して会員の皆様からも好評を博しています。今年度も乞うご期待です。
   また社員交流委員会では、会員企業の社員向けに「婚活パーティー」を度々実施し成果を上げつつあります。
2. アジア諸国の視察
   人間力練磨委員会で実施している「リアルアジア勉強会」が毎回大変盛況です。いよいよ目が離せないアジアマーケット。今年度中には初の「福岡中経協海外視察団」が募集されるでしょう。奮ってご参加ください。
3. 中経協フェア
   会員企業の製品・魅力を内外に大きく発信する「中経協フェア」を４０周年記念事業の目玉として開催します。その企画と実施準備をビジネス拡大委員会が担当します。
4. 当会のＣＳＲ活動
   恒例になりつつある「皇居勤労奉仕団」と「東日本大震災被災地訪問団」。郷土貢献委員会のお世話により今秋も実施予定です。
5. 総務室・事務局の機能発揮

　企画委員会・総務委員会・受託事業運営委員会は福岡中経協の頭脳集団としての機能が期待されています。３年前の組織分蘖（ぶんけつ）を経て次第に態勢を整えて来ましたので、中長期的な課題にも取り組んで参ります。

　以上、魅力あふれる例会・委員会を通じて、会員相互および会員各社の社員が親密になれる場作り、経営者の知識・識見・感性と“日本人力”を磨く様々な品揃えを一層充実させて参ります。
今年度も会員各位の積極的なご参加と、建設的ご意見をよろしくお願い申し上げます。

平成26年6月
一般社団法人 福岡中小企業経営者協会

会長　山口　秀範