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| 【小早川】 |
四島さんは銀行職を退かれたあとも、一貫して企業の経営者、次世代のリーダーを育てておられます。そうした四島さんのライフワークの中に貫かれている想いを、まずお聞かせください。 |
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| 【四島】 |
企業が大きくなれるかどうかは、結局、経営者次第で、経営者が育てば地域が発展し、銀行も発展するわけです。ただ、企業というものは最初はみんなアンバランスですから、そのアンバランスの時代に経営者の資質を見抜くことが大事だと思います。本当に素質のある経営者は、30代半ばぐらいからわかりますね。そして、時代の変化が大きくてスピードのある時は、ますます経営者のスケールも大きくなってくる。従って私は、地方の発展の大本は経営者をいかに育てるかであり、それが銀行の一番大きな使命ではないかと考えておりますので、そういう生き方をしてきたわけです。 |
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| 【小早川】 |
碧樹館プログラムももう5年目に入りますが、塾の様子や塾生の皆さんの気風はいかがですか。 |
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| 【四島】 |
塾生の多くは日本を代表する大企業や九州・福岡の比較的大きな企業、それから自治体から派遣されてくる40歳前後のミドルなんですが、中にはベンチャー企業の社長も何人かいるし、中国人もいて、かなり多様です。だからディベートをすると、考え方や議論が随分違っておもしろいんです。 |
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| 【小早川】 |
違うからいいんですね。議論が活発になるし、自分の考え方のブラッシュアップになりますから。 |
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| 【四島】 |
先生が一方的に教授する内容を記憶する、うまくまとめるというのが日本の教育ですが、塾のセッションでは、各分野の第一人者を講師に呼んで1時間半ぐらい話を聞いたら、あとの1時間は質問とディスカッションです。自分の意見を盛んに言わせる。それで塾生の機軸といいますか、ものを見る目、価値観がだんだん出来上がってくるんです。セッションの前には課題図書を必ず読んでくるようにさせていますから、質問の中身が濃いですよ。課題図書で10カ月の間に30~40冊ぐらいは読ませるし、宿題も与えるので、塾生は大変だと思います。おそらく今まで、こんなに勉強したことはないんじゃないでしょうか。
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| 【小早川】 |
優秀な人が集まっておられると思いますが、入塾時の面接や卒業試験などもやるんですか?
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| 【四島】 |
やりますよ。入塾時は実際に面接して、今度も何人か落としてます。企業や自治体を変革する意欲や熱意、時代変化に対する洞察力とか適応力のない人は、いくら頭が良くて優秀でも落とすんです。評論家みたいに批判だけしていてはだめですね。卒業時には個人プロジェクトというのをやらせています。今の自分の仕事をどう改革するか、あるいは自分が社長になったら企業をどう変えるかの案を、コンサルタントと一緒に作らせます。で、その出来具合を見て、合格すれば卒業です。不合格だと卒業延期なので、真剣に作りますよ。企業によっては、その個人プロジェクトで作った案をそのまま採用するケースもあります。
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| 【小早川】 |
卒業生のネットワークも強力に広がってきているでしょうね。
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| 【四島】 |
1期生からは、もう社長が出始めたんです。碧樹会という卒業生の集まりで、彼らの会社の実際の動きをもとに勉強会を開いて、盛んに議論をやっています。いろんなケースがあるけれど、ぶつかる問題は割に似ているので、勉強になっているようですね。私も顔を出して聞いていますが、おもしろいです。それで、塾でも実在の企業の発展の歴史を取り上げて、ケース・メソッドを作りました。世界的な大学では、こうしたケース・メソッドを使っての実戦的な教育が当たり前ですから、今後もいろんな企業のケースを取り上げて、セッションさせていこうと考えています。
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| 【小早川】 |
塾で有益な体験をしたがゆえに、進路を変えるとか独立するというケースはありませんか?
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| 【四島】 |
ありますね。優秀で意欲ある人ほど、自分の考えや自己実現の方法と、在籍している企業のやり方との間にギャップを感じて悩んでいますから。特に年功序列が色濃く残る従来型の日本企業は、彼らの力をうまく活かせていない。もったいないですね。それに、KAILができたあと、各地で似た動きが出てくるかと思ったら、それがない。いずれ出てくるとは思いますが、それも残念です。
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| 【小早川】 |
今そういう意味でKAILがある九州は、近い将来、人材の宝庫になる可能性がありますね。大変楽しみです。本日は本当にありがとうございました。
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<聞き手>
(社)福岡県中小企業経営者協会
会長 小早川 明徳 氏
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