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| 【小早川】 |
個人としても組織体としても、持てる能力をフルに発揮すること、させることが大事ですね。 |
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| 【川瀬】 |
私は以前から、言われたことを完璧にやったとしても、それはその人の能力の60%だ、自ら考えて本気でやって初めて能力の100%発揮できるし、120%行くと言っています。 本当に挑戦しないとだめです。挑戦して新たな進化を果たし、創造性を発揮することが人間本来の根元的な喜びだと思うんです。 |
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| 【小早川】 |
自分で創造する、人の役に立つ、両方の喜びがあるから満足感があるんですね。そうやって120%の力を出し続けていれば、それがいつか自分の100%になり、次段階の新たな120%に挑戦できるようになりますね。 |
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| 【川瀬】 |
工場には金型のたった6ミクロンの違いがわかる人、型を見ただけで5000tプレスにかけた時にどこに亀裂が入るか、どこにしわが寄るかまでわかるすごい人がいます。私は絶対わかりません。だから、彼らの力をこちらがどれだけ引き出せるか、これが勝負ですね。この前、グローバルでやった日産内のロボット・ティーチング競技では、九州工場の女の子が金・銀・銅メダルですよ。彼女たちは男性にない、すごいものを持っています。女性が1人でもいる職場は雰囲気が違いますし、中国人の研修生がいる職場もやはり違うんですね。異質の存在はグループを変えます。 |
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| 【小早川】 |
私は組織には「差・異・交」が必要だと考えています。中でも特に異質性というのは学ぶべきものだし、ギャップがあればあるほど、その距離感がエネルギーとなって創造性をもたらしますね。 |
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| 【川瀬】 |
日産では「すべては一人ひとりの意欲から始まる」というベースの下に、5つの心構えと5つの行動を掲げています。その心構えの一番目は「クロス・ファンクション、クロス・カルチャー」なんです。だから、これを掲げたゴーン氏はいいリーダーだと思いますし、もちろん何か問題が起こった時は、製造、技術、保全などという部門を超えて、全員で話をします。他部門の問題だと思った時は終わりです。全体地図の中で自分がここにいて、これをやっているんだとわかっていないと、いずれとんでもないことになってしまう。
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| 【小早川】 |
全体把握は大事です。分解した部品は車ではない、ある理念をもって組み立てたところに車としての命があるわけです。先にこうしたいという理念や意志、発想があって、どう造るか設計に進めるし、理念を共有する時にお互いの理解も、助け合いも出てきます。 思考の積み上げだけでは絶対にそうした理念や発想にはならないです。それに知恵は掛け算ですから、一人で考えるな、知恵を集めろと、私はいつも言っています。
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| 【川瀬】 |
海外では歴史も文化も習慣も、つまり風土が違うから、日本で蓄えた知恵が通用しません。だから現地人を登用するし、風土や民族性に妥協や迎合するのでなく、尊重しなければやっていけませんね。
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| 【小早川】 |
川瀬さんには野性味があるというか、いわゆる一般のサラリーマンと思考や行動のタイプが違うから、海外でも目覚ましい成果をお上げになることができたのではないかと思いますね。
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| 【川瀬】 |
確かに自分は平均値じゃなく、ちょっとズレているという感じはしています。私が日産で生き残ってこれたのは、やはりこんな私を買ってくれる先輩がいたからです。
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| 【小早川】 |
誰と出会うか、誰を親分に持つかで、人生、変わりますからね。
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| 【川瀬】 |
その点、ゴーン氏は信頼できるリーダーだと思います。誰に何を聞かれても、直ちに明確に答えられる素晴らしさがあるし、幅広い物の見方と深い相場観を持っていて、問題の解決や構想の実現について判断を仰ぐと、こっちの想定を超えているけれども不可能ではない範囲でハードルを課してきます。しかもその判断がとても速いです。
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| 【小早川】 |
今日はいろいろ良いお話を聞かせていただいて、ありがとうございました。最後に1点だけお願いあります。それは九州仕様のエコカーを耐用年数3年で30万で開発して頂きたい。それがやがて世界のあちこちでブームを興すと面白い。「あのクルマは、KYUSHU発だ」と。それは川瀬さんにしか出来ません。期待しています。
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<聞き手>
(社)福岡県中小企業経営者協会
会長 小早川 明徳 氏
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